ひとりぼっち

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五十音を覚えたボクは、今度は『たんご』と言うものを覚えることになった。 「これが『おはようございます。』意味は………う~ん『おはようございます。』かな?あは、教えるのもなかなか難しいね。」 「????おしえ?むづかしい?」 「あのね、『教える』は今こうして君のわからない言葉を覚えてもらうためにやっていることが『教える』ってことなの。わかったかな?」 「わかったた。」 「あはは、『わかった』だよ。」 ちょんと鼻をつつかれる。ボクは気恥ずかしくなってうつむく。 そんなボクを君は撫でてくれた。優しく優しく、とても温かかった。ボクにお姉さんがいたらこんなに優しいのだろうか? 不意に手が離れた。顔を上げると君は難しい顔をしながらこっちを見ている。君が口を開く 「君は…………」
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