第二の女

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「あ……。刺青です……。」 宇崎は私の視線に気付き、そう言って、制服の上着を羽織った。 「そうなんですか……。」 タトゥーを入れている人を見たことはあったが、こんなに近くで刺青を見たのは初めてだった。 「……見ますか?」 「え?」 宇崎はさっき羽織った制服の上着を脱ぎ、Tシャツの袖を捲った。 肩あたりまで露になった腕に刻まれていたのは…… 「龍です。顔は胸辺りにあります。」 「………綺麗……」
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