アノハッパガオチタトキ

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「ちょいマジかよ~。俺、あの葉っぱが全部落ちるまでに覚悟決めて、お前に告白しようと思ってたんだぜ?お前台無しにしたなぁ。俺の不安、馬鹿みたいじゃん。」 モンちゃんは笑っている。 どんなに弱々しくても、私には眩しい笑顔。 モンちゃん。 モンちゃん。 「モンヂャァン!」 「ウワっ!お前、鼻水出すぎ!ったくアホな奴だなぁ。」 モンちゃんにティッシュをもらい、派手にブビーンと鼻をかんだら、私も笑おう。 今度はアイドルにも負けないとびきりの笑顔だ! モンちゃん、大丈夫だよ! もう、友達からランクアップした私がいるから。 頑張り過ぎなくていいよ。 私が何とかするんだから。 モンちゃん。 モンちゃん。 私の心のイチョウの木は、どんなに揺らしても葉っぱ、落ちないんだから!!!
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