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「沙羽、ゴメンってば」
「……」
「さーわっ、うちのバイト先のケーキ無料券があるんだけど……いらない?」
「……。」
どうやら、意地でもこちらを向かないらしい。
こうなれば
「あっそう、じゃあアタシ今日バイト休みだし……空也と一緒に行こうかなー?」
「だめっ」
勢いよくこちらを振り向く沙羽。
「うっそー、アタシがバイト先に男と行くわけ無いでしょー。」
はい、と柚葵はケーキ無料券を沙羽に渡した。
「今日にでもおいでよ、少しサービスしてあげるからさ」
「え?でも今日柚葵バイト休みなんでしょ?」
きょとんとした顔で柚葵を見つめる沙羽。
「それも嘘。」
「えー」
はいはいと騙された事に不満があるらしい沙羽が講義をしていたが柚葵はハイハイとなだめていた。
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