The first contact

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しかし、一斉に生徒が言い出すのでそれを聞き取るのはなかなか至難の業だった。 「だーっ、よし、分かった。お前等のやる気は分かった。じゃあ今からアンケートの紙配るからそれにやりたいこと書いて前に提出しろー」 そういって用紙を配りだす担任。 担任は時計を見て 「んー、リミット30秒な」 「えぅっ、短っ!!」 担任の決めた制限時間に瞬間的に突っ込みを入れる柚葵。 「そうかー?大丈夫だ、お前等なら出来るって先生は信じてる。」 どこか遠くを見るような視線で担任は言う。 「いや、そんな信頼は要らないですっ」 「まぁ、早く書けよー。あと15秒だぞー」 と言われ慌てて書く。周りを見ればすでに大半の生徒が書き終えていた。 柚葵はありきたりだが喫茶店と書いた。 「は-い終了~。後ろの奴集めて来い。終わってない奴も問答無用でだー」 この横暴教師と柚葵は思いながらも紙を集める。
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