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それは、私、高槻 柚花【たかつき ゆか】が、今の彼、游真と同じ21歳の夏の出来事だ…。
7月の初めのある日、私は、いつものように、友達と楽しく飲んでいた。
その日、友達の紹介で出会った塩崎 修士【しおざき しゅうじ】という10歳年上の男の人…。
修士は、すごく紳士的で、真面目で、
頭もよく、背も高くて、顔もかっこいい素敵な人だった。
私は、そんな修士に何度か会う内に、修士のことを好きになっていた。
でも、何も言わずに2週間が過ぎたある日…。
突然、修士から電話がかかってきた。
そして、修士は、
『俺達さぁ…いつも、仲間とばっか遊んでたけど…
これからは、二人だけで会わないか?
俺…柚花のこと好きになったみたいなんだよね…。』
と言うと、恥ずかしかったのか、しばらく黙り込んだ。
私も修士のことが好きだったし、
『うん。いいよ!!』
と答えると、電話の向こうで、
『よっしゃあ~!!』
という声がして、私は、クスッと笑った。
いつも、キリッとした修士からは、想像できなくって、
なんか、違う一面を見た気がして嬉しかった。
『じゃあ…俺と付き合ってくれるか?』
修士は、照れていたのか、声が裏返っていた。
私は、そんな修士をかわいいと思って、ますます修士を好きになった。
『うん。
私も修士のこと…ずっと気になってたから…いいよ!!』
私が、そう言うと、修士は、電話の向こうで、すごく照れているようだった。
その後、私と修士は、2時間くらい話をしてから、電話を切った。
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