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ある日のある大きなコンサートホールに立つ男は“ソミア”を持っていた。 客席からはその男の名前をコールしている。 歓声はどんどん大きくなる。 男は“ソミア”をそっと控え室の片隅に置き、部屋を出てスポットライト舞台へと向かった。 男が帰って来たとき、“ソミア”は消えていた。 何年か後、その男は少しだけ伝説になってどこかで死んだという。
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