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『伝説のギター』という名目で“ソミア”がオークションにかけられた。 落札額は破格的で、時のホテル王が手に入れた。 王はお宝マニアで、それを自身の博物館で展示するのが趣味だった。 博物館の目玉のひとつとして、かの有名な絵画や陶器などに並んでしばらく展示されていた。 ある日王が開館前に自分のコレクションを悦に浸りながら眺めていると、“ソミア”が消えるように無くなっていたのに気がついた。 盗まれたと思われたが、セキュリティは万全中の万全、消えた理由はわからない。 消えたギターの謎は尾が尾をひいて、いつしか腕利きの怪盗のせいになり、怪盗の歴史に残った。
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