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……―--
竜也の家の前に着く。
「ど、どうしよ……」
来たまでは良かったが、
竜也はこんな知らない姿の女の子を相手にしてくれるのだろうか?
インターホンを押すか、押さないか悩んでいると
「おい、あんた。オレん家に何か用か?」
後ろから声を掛けられ、振り向くと
「た……つ…や」
竜也がいた。
「何であんたオレの名前知ってんの?」
竜也は不思議そうな顔をした。
「あ、いや…
!あ、あの私…せ、世羅の小学校の時の友達なんですけど…世羅の家誰も居なくて、もしかしたら隣の家と間違えたのかなと思いまして」
私は凄い苦し紛れの言い訳をした。
「へぇ~!珍しいなあいつに友達が会いに来るなんて!」
「はぁ…」
何とかその場は凌げた。
「その様子だと、あんた何にも知らないんだな…」
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