promise,1

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「……ん……此処は……?」 目を醒ますと、そこには一面の白い空間。 壁ではない。 雲でもない。 雪でもない。 ただ、目の前に広がるのは何処まで続いているのかも分からない、方向すら解らなくなるほどの白。 そこで目についたのは 黒いスーツに身を纏い、背中には真っ白な羽を生やした男の人がいた。 そもそも、羽が生えている時点で【人】と呼んで良いものなのだろうか。 すると、その人は私の視線に気付いたのか、こちらに向かってくる。 「浅見世羅(アサミ セラ)さんですね」 何故、私の名前を知っているのか疑問に思ったが、この疑問は直ぐに解決してしまうのだった 「は、はい……あの、此処は何処何でしょうか?」 私がそう尋ねると、その人は目を丸くした。 「……【あの方】から何も聞かされていないのですね… あ、失礼。私はここ、【天国】の管理人のユマ=セシルと申します。 以後、お見知り置きを。」 ユマはそう言って名刺を私に差し出した。
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