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「…ちょっと待って下さい。」
「何でしょう?」
ユマはにこやかに笑っていた。
「ここは、【天国】なのよね?
と、いうことは…私……
死んだの?」
頭の中では解っている。
が、どうにも受け入れがたい事実だ。
夢なら醒めて欲しいと願ってしまう。
しかし、そんな小さな希望の光さえも絶たれてしまう。
「…残念ですが、貴女が亡くなったのは事実です……先程も申し上げましたが、私は此処の管理人。
誰がいつ此処に来るのかも全て分かります。」
ユマは、何故か哀しそうな目をして話した。
「だから、私の名前が解ったのね。」
「ええ。」
先程の疑問が一気に解決してしまった。
しかし、疑問に思う事はまだ沢山あった。
一つは
いつ、私は死んだのか。
2つ目は、
ユマの言った、【あの方】の事……
私は意を決してユマに尋ねてみた。
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