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「あなたにいくつか尋ねても良いかしら?」
「ええ、よろしいですよ。それと、私の事はユマと呼んで下さい、世羅様」
ユマは微笑んだ。
「じゃあ、ユマ。私はいつどの様に死んだの?
【ある事】しか思い出せないの。」
【ある事】とは【彼】との【約束】の事。
どうしてもこれだけは守りたい。
「……大変言いづらいのですが…どうしても知りたいですか?」
「もちろんよ、覚悟は出来てるわ。」
もう、恐いことなんてない。
今一番恐いのは私の存在が忘れられるんじゃないかということ。
「いいでしょう。
世羅様、貴女はご実家に居ました…」
……――-
「お母さん、誕生日おめでとう!」
世羅様は、貴女のお母様の誕生日を祝っていました。
「ふふ、ありがとう世羅。」
「ねぇちゃん!ケーキ!!」
貴女の弟の遊馬(アスマ)様も一緒に祝っていました。
……………しかし、
この楽しい時間はあっという間に終わりを告げました…。
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