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……――---
「そんな事があったのね…」
私はふと考える。
「ねぇ、ユマ。
お母さんと遊馬は此処にいないの?」
何故、私一人が此処にいるのだろうか?
「それは……」
ユマは口を濁らせた。
その時だった。
「お前は特別なんだよ。」
ユマではない別の声が背後から聞こえた。
「ライト=スパニシエ、貴方、今まで何処にいらっしゃったんですか?」
後ろにいたのはライトという名らしい。
「何処って魂の見送りしてたんだよ。」
「そういう時は一言声を掛けて下さいよ」
ユマは呆れ顔でため息をついた。
「フン!何しようが俺の勝手だろ!」
2人は私を置いて話を進める。
「あ、あの!!」
「何だ、小娘。」
ライトは目を鋭く細め、私を睨んだ。
「わ、私が【特別】ってどういう事なんですか?」
対して質問は無かったが、【特別】という言葉に引っ掛かりを覚えた。
「ああ、何だ。
てっきりユマが話してるもんだと思ってたぜ。」
「……すみません、何故か言いづらくて…」
「ふん、まぁいい。お前が特別なのは………」
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