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「お前が……百年に一度現れる、下界の中で天使に向いている人材だからだ。」
「百年に一度……?」
私は天使に適任ということなのか
「ああ。これからお前は天国にくる魂を見送ったり、下界に降りて魂を此処まで運んで来たりしないといけない。」
「世羅様、ライトは貴女の世話係を任せられているのです。」
「そうなの?」
ということは、ユマの言ったあの方とはライトのこと?
ライトの顔を見る。
「そうだ。ま、これからよろしくな、小娘。」
私はライトの【小娘】という呼び方が気にいらなかった。
「私、小娘なんかじゃないです。世羅って名前がちゃんとあるんです!」
私はフンと鼻を鳴らして言った。
「……おい、ユマ…」
ライトがユマを睨み付ける。
「元々は貴方の仕事なんですから。」
ユマはそれを笑顔で返した。
「……?」
私には何のことかさっぱり分からなかった。
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