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天社土御門神道流の陰陽道の業を修めた陰陽師,グレン。彼は18歳になったばかりで,新米の陰陽師。
本家から独立をして地元・大阪で日々悩める人々,難儀を負う人々を救うため活動を開始した―。
泰山府君星祀星祭。グレンはこれからの活動を陰陽道の主神,泰山府君に祈願するお祭りを行い一段落した。
まずは身近な人からと思い彼の大学で一人の女性の依頼者に出会った。
彼女は彼の先輩で日々霊に悩まされていると言う。
まずは彼女に彼のお宮,社一宮(しゃいつぐう)に来てもらい霊視と深く話を聞くことにした。
「そうですか。でしたら一度霊を出してみましょうか。お話を御霊様にお聞きするだけでも良いでしょう」とグレン。
「分かりました。でもお金とか必要なんですか」,女が言った。
グレンは依頼者からお金を頂戴するなんてもってのほかだと思っていたので断った。
そして式占と二十八宿から選び出した日に針加持と云うご祈祷を開始した。
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