遺言

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中には見慣れた彼女の筆跡でこう書いてありました 「うそつき。でも凄く嬉しかった。本当にそうなったらなって何度も思いました。    私にはあなたの代わりはもう見つからない。だから私はずっとあなたの物。    だけどあなたの代わりはいるんだよ。気にしないで良いからね。    落ち込んだあなたを、きっと一番励ましてくれるだろう人が誰なのかは、わかってるから。    その人にこの手紙を見せてあげて下さい。本当にありがとうございました。じゃあね!」    って。    私はその手紙を見て、人前なのにまたしてもボロボロに号泣してしまって。    彼が、「それは多分、君の事なんじゃないか?」って。    うん。私は前から彼が好きだった。    あれからずーっと引きずってる彼と仲良くして4年。    今度結婚します。
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