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「彼女売ってますってどういう意味?」
俺はココアの入ったコップを手に取り、両手でコップを包む。
温かい…
そう感じれるのは俺がまだ人であるからだろうな…
そんな皮肉なことを考えつつもココアを一口だけ飲む。
「そのままの意味さ…
どうだい、お兄さん?
あんたなら安くしとくよ?」
俺はおじいさんに財布を投げつけた。
「これで足りるか?」
思えばなぜこんなことを言ったろだろうか…
自分の行動が把握できない…
「毎度あり。
好みのタイプとかあるかい?
なんなら全部お兄さんの希望通りにするけど?
それと取り扱い上の注意なんだけどこれがまためんど──」
不意に睡魔に襲われる…
頭が混乱しておじいさんが何を言っているか分からない。
気持ち悪くて吐きたい。
俺は倒れてしまった。
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