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この詩をココまで読んできた貴方はとうに気づいているかもしれないがココに出てくる君は全て同一人物であり架空の人物なのである。どうしようもなくおしゃべりな私はどこまでも夢を見ていたくて時々君に助けてくれとすがったけれど君も私の霞のような夢なのだからすがることすら叶わない、どこまで行けば私は自分を守るための言葉という爆弾を両脇に抱え現実から逃走することができるのだろうかと考えるけれどそれは現実ではないから私の見えているだけの現実しか処理することができないちんけな脳味噌では正解のルートなんて導くことができないのだから、そんな夢物語もどこまでも柔らかい脳の中を駆けめぐるだけだった。ひどく目の前に現実というものを突きつけてくる言葉という奴はどこまで行っても追いかけてくるから
あ
と言う一文字でさえ私をおかしくさせるのだ。
いつまでも喋らずに生きたいと願ったこともあったけれど私はどこまでもおしゃべりだった。年老いた木は私に言った人間が持つ物で最もいらないものは言葉だと。簡潔に言うならば裏切りのことだ。だが木は裏切らない味方もしない代わりにいつも一人という代償を背負っている。そんなものは人間なんかにはできない相談なので脆い木肌に人はのこぎりをいれたのです。
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