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時間取ってごめんね。
「美羽と別れる前に言っておきたい事があるんだ」
私は何の事かわからなかった。私達は昔から家は隣だし、たまたま進路も一緒だからそんな事は考えもしなかった。
「え?なんの――」
私が聞くよりも早くあいつはこう言った。
「実は俺、宣告っていう不治の病持ちなんだ、自分の命のタイムリミットが見えるんだ、あと二分しか駄目なんだ。」
その時私はショックを受けた。
「そんなのどうにか――」
「無理なんだ…だから最期に言うよ。俺は山本美羽が好きでした。」
「私も好きですだから……また会えるよね」
自分でも何でも言ったのか分からない。
私達は最初で最後のキスをした………した刹那彼の体温は切れた。
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