3 恋が終わったその後に

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自転車を止めたのは目に入った彩とその周りの雰囲気からだった。とても寂しい印象を受けた。 理由はすぐにわかった。公園には彩以外誰もいなかったからだ。彩は一人で俯いて立っていた。 彩に近付いていくと彩も僕に気付いた様子で少し顔を上げたが、またすぐに俯いた。 「…お前、何してんだよ」 「…」 彩は質問には答えず目をよそへ反らした。
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