1 少年と少女

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「私、先輩の告白受けようと思うの」 これは彩が一週間前に僕に言った言葉だ。12月18日、終業式を終えていつものように二人で下校している時の一言だった。 告白をされた事に続いてそう告げられた僕は「そう」とだけ返事をした。辺りを朱く染めた夕日がとても寂しく感じた。 それから冬休みに入って、彩とは会っていない。一週間の間、僕の頭の中ではこの時の事が鮮明な映像と音声で何度も繰り返し再生されている。
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