チャイルド

2 百二十円

ずっとそんな気分だから、友達がせっかく誘ってくれたクリスマスパーティーに来ている今も、一人楽しめずにいた。

もやもやと寂しさを吹き飛ばす為のパーティーだというのに僕は先輩と過ごしているだろう彩の事で頭がいっぱいだった。

本当に悩みのある人間はこういった場所にくるべきでは無いのだろうな。

ケーキをつつきながら友達の馬鹿話をしばらく聞いていたが、今日だけはどうしても騒ぐ気分になれず先に帰る事にした。