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「あ、ニートのあんちゃん、夕日が見えてきた」
「そうだな~」
「ニートのあんちゃん?!」
私は思わず男性の方を振り向いてしまった。
男性は苦笑していた。
「えっと、え?ニート?」
「あ、沙里叉、ニートに関してはあまり口にださないでやってくれ、あんちゃんかわいそうだから」
「じゃあ、本当にニートなの!?」
「そうだよ!あんちゃんニートなの!お仕事してないけど、お金あるんだよ!ニートのあんちゃんすごいよね!」
ニートのあんちゃんの周りは雨雲がいっぱい浮いていた。
というか、その周りだけ雨が降っているようだった。
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