10/30
前へ
/92ページ
次へ
「あ、沙里叉、あの時、本当にすまないな」 「あ・・・ううん、私も蒼空の気持ち、なんも考えてなかった。だから、ごめんね」 「沙里叉がそばにいてくれれば、俺はもう何も必要ないよ」 「え?」 「これからもずっと、ずっとそばにいてほしいってお願いしてんだよ!」 「バカじゃないの」 「あはは、そうだな、お前のことだ、毎日俺のところにきてくれっから、心配ないよな」 「・・・ば~か!あんたが私のところにきなさいよね、もう・・・」 いつもの蒼空に戻っていた。 ただ、蒼空の一言がとても悲しく感じた。 切なかった。 私はずっとそばにいるよ。 だから、心配しないで。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加