運命のイタズラ

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…う~ん、なんでだ? 今、目の前で起きている事に、素直な疑問を持った。 「あのっ…あたしと付き合って下さい!」 まあなんとも可愛らしい女の子からのまさかの告白。髪の毛はゆるめの巻き髪、目だってクリクリで、手足は凄く華奢。着てる制服は有名は私立の女子校だ。 誰が見てもモテるであろうこの女の子は、何故あたしに告白なんてしてるのだろうか? 「あの~、あたし女だよ?あなたと同じで、スカート履いてるでしょ?」 そういい、自分のスカートを手で左右に引っ張ってみた。 「ねっ?だから…」 「そんなの関係ない!」 え~…某芸人風に遮られた~…。 彼女の目は真剣そのものだった。冗談を言うような雰囲気でもなく、あたしは何も言えなくなってしまった。 ここは都心の人通り激しいアーケード街。 ただ、ここにあるCDショップに立ち寄ろうとしただけなのに、今ではなんとも不自然な告白劇に、すれ違う人の視線が痛い…。
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