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爽やかに微笑む彼はとても整った顔をしていた。
男である私から見ても、カッコイイと思う。
教室中の視線を浴びながら、自分の席へと向かう。
机に荷物を置いたところで奈良橋くんに話し掛けられた。
「どうも~。綾千代ちゃん。これからよろしくね。」
ニコッと微笑みながら軽い口調で言う彼はとても軽そうに見えた。
鞠緒さんはこういう男は好きだろうか…そんな不安も横切った。
「綾千代ちゃん、超俺のタイプなんだよね。後でアド交換しない?赤外線出来る?」
軽い…軽すぎる。
「申し訳ありません。わたくし携帯電話はあまり持ち歩きませんので。」
そう伝えた。
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