気持ち、ウラハラ

13/19
前へ
/60ページ
次へ
キーンコーンカーンコーン… 一時間目が終わった。 全く授業に集中出来なかった。 それと言うのも、隣の奈良橋拓海が問題である。 必要以上にちょっかいを出してくるのだ。 そして、授業が終えた今も…。 「綾ちゃん、あっ綾ちゃんて呼んでいい?てかこの学校まだよくわかんないっしょ?俺案内するよ。」 余程自信があるのか、どんどん馴れ馴れしくなっている。 「いえ、大丈夫です。わたくしこちらに知り合いがいるので、その方にお願いしてあります。お心使いありがとうございます。」 「えっ?誰、それ。」 断られたのが意外だったのか、少し焦った表情を見せた。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加