気持ち、ウラハラ

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「チョー可愛いじゃん!鞠緒!!あれ、まじで男の子?!」 「ヒカル…鼻息が荒い。」 ヒカルの異常な興奮っぷりに、すれ違う人達の視線が痛い…。 「鞠緒さん!」 不意に名前を呼ばれた。 振り返り、教室中を見渡すと、綾千代が奥の方で手を振っている。 …バレた。 「鞠緒!呼んでる!行こうよ!」 「えっ?ちょ、ちょっと!」 無理矢理ヒカルに手を捕まれ、綾千代達の所まで連れていかれた。 「鞠緒さん来てくれたんですね!」 綾千代は目を輝かせている。 「えっ?もしかして知り合いって高梨さんの事?」 拓海が不思議そうに、あたしと綾千代の顔を交互に見ながら言った。 「まあ、一応ね…。」 「何だよ~!んじゃさ、今日4人で遊ぼうぜ!せっかくだし!俺、綾ちゃんの事知りたいし!」 「行く行く!あたしも綾千代ちゃんの事知りたいし!」 拓海のいきなりの提案にヒカルはノリノリだ。 ふと綾千代に目をやると、幾分困った顔をしている。 そりゃそうだ。
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