甘い温もり、ココロの痛み

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私は一体どうしたのだろう…。 皆にカラオケに誘ってもらい、鞠緒さんの素敵な歌声も聞けて凄く嬉しかったのに…嬉しかったはずなのに、涙が止まらないなんて。 自分でも分からない。 ただ、急に淋しくなった。心が締め付けられる奇妙な感覚に襲われたのは確かだった。 一言も話さず私と鞠緒さんは家に帰ってきた。 「お帰りなさい。ご飯は食べてきたの?」 玄関を開けると、奈津美さんが笑顔で出迎えてくれた。 「ただいま。まだ食べてない。着替えてから食べるね。」 そういうと、鞠緒さんは2階へと上がって行った。 「綾ちゃんもご飯食べるでしょ?」 「いえ…わたくしは大丈夫です。申し訳ありません。」 私の返事に、奈津美さんは心配そうにしていたが、半ば逃げるように自分の部屋へ向かった。
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