甘い温もり、ココロの痛み

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翌日。 「おはようございます。」 いつものように朝食の準備を手伝っていると、綾千代が下りてきた。 昨日に比べ表情も明るくなっている気がする。 その表情を見て安心したらしく、母さんも笑顔で 「おはよう。」 と返した。 「昨日はすみません。体調が余り良くなかったので、奈津美さんのお料理食べられなくて…。」 「いいのよ~!気にしなくて。鞠緒が振り回しちゃったみたいでごめんなさいね~。ほんと手加減てもの知らなくて。誰に似たのかしらね~!」 …紛れも無く、母さん似ですが何か? とにかく、綾千代に笑顔が戻った事で明るい朝になってよかった。 あたしは席に着き、いつものようにお茶碗3杯を美味しく頬張った。 「鞠緒、少しは手加減しなさいよ…。」
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