運命のイタズラ

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------。 「いやぁ、まさか鞠緒ちゃんが女の子だとは…びっくりだよ、ハハハッ」 「えっ?知らなかったんですか?」 あの後、父さんと一緒に綾千代の父親が家にやって来た。 おじさんはあたしを見た途端、 「まじか!!!」 と、それはそれはびっくりしていた。 何故あんなに驚いていたのか分からなかったけど、ようやく理由が分かった。 おじさんはあたしを男だとずっと勘違いしていたらしい。 「いやぁ、奈津美(鞠緒母)さんがまだ妊娠してる時に、隆(鞠緒父)から男の子だって聞かされてたから。てっきりね。」 そういいビールをグイッっと飲み干した。 綾千代の父親だからどんな紳士だろうと思っていたが、かなりフランクで優しそうなおじさんだった。
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