序章

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『止まれ、何者だ』 『怪しい者だ』 『何ッ⁉』 『通せないなら押し通る。邪魔だクズ共‼』第四話『襲撃』 そこは頑強な城壁に囲まれた要塞だ 周囲には深く狭い堀が巡らされており城壁には対侵入者用の装備が用意されていた 『敵襲~‼』 轟く角笛 王都は一気に緊張感に包まれた 俺様は新しい玩具を試す子供のように自分の能力に酔っていた ショートブレードを かざし襲いかかる 兵士たちを的確に 倒していった 『こいつ。ただの人間じゃない。まさか寝返ったゲストかッ⁉』 『お前たちは下がれ。後はワシがやる』 俺様は城門を突破して市街地まで入りこんでいた 民間人はみな避難していた 兵士の詰所から 槍のような鉄棍を 持った爺があわれた 『ワシの名前はジャス・ロンリー。小僧、名を名乗れ』 『天野帝だ、いずれキサマらの主となる者だ。帝王様と呼べ』 『主と呼ばれたければ、山賊のようなマネはせぬことだ』 『安心しろ。みねうちだ』 『ふむ。骨はあるようだな…』 爺は鉄棍を空中で回転させると独特の動きで武器を構えた 『腕がなるわ。かかってこい、小僧』 『言われるまでもないッ‼』
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