誠の不幸

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ピキッ 「…ふぅんそぉ…」 「ば…ばかあやまれよ」 「…うるせぇ!かかってこいって言ったのは誠姉ちゃんの方だ!」 「…よく言ったわね!なら相手してやるからきなさいよ!!!」 怒りを隠しニッコリ笑いながら竹刀を持つ誠 「…ベーだ!!!逃げるが勝ち!!!」 「待ちなさい!健太!!!」 誠が油断したのを見計らって健太は一気に駆け出した 「全く…雄平あんたはどーすんの?」 誠に見つめられて雄平は冷や汗を垂らした 「ごめんなさい…」 「クスッ…よろしい」 健太とはうってかわって素直な雄平に 誠は笑みをこぼし頭をポンポンと触った 「…ハハハ。誠来る途中にこんなもん拾ったぞ」 「お父さん!!」 「はなせよぉ…先生。」 健太は誠の父でありこの道場の持ち主である貴史(タカシ)に捕まったようだ
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