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総司が誠に接吻を交わした
屯所はこれでもちきりになった
斎藤が刀を抜きそうになったとか
伊東が悪巧みをしてただの
本当か嘘かわからない噂も飛び交っていた
「あれは歳にたいする宣誓布告とみた」
近藤は嬉しそうに笑って土方を煽っていた
「…俺には関係ねぇ」
土方はそれの一点張りだったので近藤も彼の意地っぱりさにため息をついていた
当の誠は頭が真っ白でただただ噂が去るのを待っていた
沖田の顔も見れず
自分の気持ちの整理がつかず
葛藤を繰り返していた
そんな日が毎日毎日続くわけもなく
噂もいつしか消えていった
消えぬのは誠の心と
それを見ていて何か強いものを感じた人物の心である
そして近藤を気に入った医者の来訪が決まった頃には
噂を耳にすることはなくなった
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