松本良順

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「誰ですか?」 全く知らない顔に言葉を投げかけた 「ん~?まさか新撰組に女子がいるなんてな…近藤のやつにそんなことは聞いてねぇからびっくりしたぜ」 その人は私に返事をするわけではなく言いたいことをペラペラと話した 親戚の話聞かないおじさんみたい 「…近藤さんの知り合いですか??」 「…おうよ!近藤のやつが江戸にきやがった時俺は奴を心底気に入ったから隊士たちを見に来てやったんだ」 沖田さんの質問には答えが返ってきたけれど聞いてもいないことをしゃべりまくっていらっしゃる ピトッ 「?」 ボーッとしていた私のおでこにそのおじさんは手をあてた 「熱はなし顔色もよし…んー姉ちゃんはやっぱり恋わずらいだな」 「な…ち違います!!!」 好き勝手言われたので立ち上がって抗議する そしたらおじさんはニッコリ笑った 「ぉおそれだ。女子はため息ついてるよりも元気ある方が男に好かれるぜ」 完全にこの人のペースだ いきなりあらわれて一体誰なんだろう
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