松本良順

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「なんだ姉ちゃん!褒めてんだ!ちっとは喜びやがれ!!!」 松本先生は黙り込んだ私の頭をまた撫でた 「…もっと清潔にすべきというわけですね」 「そういうことだ山崎。この姉ちゃんが手のまわらないところもきちんと綺麗にしろよ!なら病もちももっと減るだろうからな」 よくしゃべる人だな 近藤さんなんかタハハなんていつも以上に静かなのに 「まぁ…順番に隊士達をみてやる。近藤よんできて並ばせろ」 「はい。松本先生」 近藤さんは返事をすると大広間を抜け出してみんなを呼びにいった 「それと…山崎。お前は手伝いながら俺のやることを全部みとけ」 「…はい」 「それと姉ちゃん…おめぇはきた隊士の名前と良し悪しを紙に記してくれ」 「はぁい」 なんか保健委員みたい やったことないけど保健室の先生の手伝いしてる人いたし それにしては怖い先生だけど 私は小さく笑うと渡された筆と紙を手にとって用意した 近藤さんの呼びかけで一人づつ隊士たちの診断が始まった
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