誠の不幸

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「健太…いつもいってるだろ。敵に背中をむけたらだめだって」 「でも先生!誠姉ちゃんはゴリラみてぇに強いし…剣道で勝てないもん」 「ゴ…ゴリラ?…このガキは…」 「誠だって昔は弱かったぞいつだって先生にコテンパンにされていたからな」 「誠姉ちゃんが?」 雄平がそのことを聞いて誠の方をみる 「毎日血豆ができるぐらい竹刀握ってたのよ」 その時のことを思い出しているのかなんとも言えない顔でそう言った 「ただ…誠はどんなに弱くてもけして先生に背を向けなかったんだ。だからここまで強くなったんだよ」 「チェッ…先生の親馬鹿ー」 「健太ってほんとにこりないんだから!!!」 誠は健太の発言に呆れたように言った 「ハハハ…いいよ。健太もいずれわかる。誠が力で勝ってきたわけじゃなく何で勝ってきたかをね」 誠の父はニコニコ笑いながらさぁ今日はもう終わりだといいながら生徒たちを集めた
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