誠の不幸

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お風呂からあがり首にかけたタオルで髪をふきながら自分の部屋に戻る誠。 ドサッ 「はぁぁ!小学生の相手は疲れる…」 うーんと思い切り体を伸ばしいつものように考え事をする 「男にうまれたらよかったのになー私」 しつこいぐらい考えたことのあるその台詞 女の子がどんなに強くったってなんの役にたつんだろう 高校2年にもなれば自分の中の女の部分がそんな風に考えてしまうのか 「なーんてね…」 誰もいないのに発する言葉にクスリと笑い布団に入る 「女でも剣道が好き!だからどーでもいいや♪」 私には守られるより守る方があってるもん ピッ リモコンで電気を消して誠は静かに眠りについた
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