幻縁編
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梨花はフッと笑い、また月を見上げた。 「もう…出会う事も無いのかしらね?」 梨花は、薄く笑うとワイングラスを空に向かって差し出した。 「ありがとう…千春。あなたに、永遠の安らぎを。あなたに、永遠の平穏を。あなたと、永遠の……」 そう言い終わると梨花は、残りの葡萄ジュースを一気に飲み干した。
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