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始めの頃は、自分の運命を変えようと奮闘していたが、何度も何度も転生を繰り返す内に疲れ果て、梨花の精神はもはや限界に達しようとしていた。
その為ここ何度かの転生では運命を天に任し、もう自分からは動こうとせずただ傍観に撤していた。
「梨花…」
悲しそうな羽入の声は、誰にも聞こえず孤空をさ迷いやがて消えた。
カラ~ンカラ~ン。
授業の始まりの鐘が聴こえ談笑していた子供達は各々席に戻っていく。
やがてガラリと扉から担任である知恵先生が教室に入って来た。
「委員長!号令!!」
「きりーつ!きよつけー!!」
みんなが席に着いたのを確認してから知恵は全員に向け話し始めた。
「えー、皆さん…突然ですが今日は、転入生を紹介します!」
ざわ!!?
周りの空気がどよめき始めた。ここ雛見沢では、転校はよくあっても転入してくるのは珍しいからだ。
だがここに居る誰よりも一番驚いたのは、梨花であった。
「あ、あり得ない…」
ただ一言、茫然自失としながらも呟いた。
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