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「千春さん?入って来て下さい」
知恵の一言により、千春と呼ばれた人物は教室におずおずと入って来た。
「それじゃあ簡単な自己紹介お願いしますね?」
「あ、ハ、ハイ!!あの…皆さん、は、初めまして!進藤千春と言います!ま、まだ引っ越して来たばかりなので分からない事ばかりですけど…よ、宜しくお願いします!」
深々とお辞儀をしている彼女を見ながら皆は、口々に宜しくね~!と、声を掛けていた。
「ハイハイ!皆さん静かにして下さい!千春さんは、現在高校1年生と言う事で、竜宮さんと同じ学年ですね。そしたら席は…エ~と、竜宮さんの隣が空いてるみたいなのでそちらに座ってください」
「あ、ハ、ハイ!」
「あ!こっちだよ~!!えと、千春ちゃんでいいかな?かな?」
人懐っこい笑みを浮かべたレナを見て同じく千春も笑顔で返した。
「あ、はい、大丈夫ですよ!宜しくお願いします。えっと…竜宮…さん…?」
「あはは、私の名前は竜宮レナ!…レナって呼んでくれると嬉しいかな…かな♪」
「あ、ハイ。レナさん」
二人は顔を見合わせてあははと笑った。
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