プロローグ

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「しかし、思ったよりも早く事が運んだな。 御蔭でこちらも最悪の事態は免れそうだ。 ハハハハ」 「まぁ、奴らの環境破壊は我々以上でしたから。 自分達の未来がどうなるのかも知らずに。 フフフ」 話を進める二人の口から笑いが漏れる。 「さて、我々の二の舞にならない内に手を討って置かなければなりませんね」 「あぁ、何せ我々の新しい星となるのだからな」 二人の会話は盛り上がって行く。 「ではこの辺で」 「あぁ失敗は許されんぞ」 『我らが民衆の為に』 十分程話し二人は声を合わせると、その後は何処からも声は聞こえなくなる。 「何とかしてガブリエルの行方を知って置きたい所ですが、彼女も兆候が現れれば動き始めるでしょう。 それまで待ちますか」 ラファエルは視線を画面に移し、別々の画面から映し出される九人の者達の監視を始める。 口元に笑みを浮かべながら…
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