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天使の柩 市川カナタ篇
僕は今日も、街を歩きながらいくつかの『罠』を仕掛けている。
それは今すぐか、もしくは明日、それとも僕がこの世からいなくなってしまった後に、不特定多数の誰かが、運悪く死んでしまうかもしれない『罠』だ。
今日まで、僕が造った『罠』によってとても悲惨な目にあってしまった生命は、…数えてみると、もう両手では足りなくなっていた。
そして僕は、二度と引き返せない闇の沼に…足を踏み入れている。
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