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オバケの方へ顔を向ければ
心配そうにトモキを見ていた
オバケはとても“オバケ”には見えない
とても綺麗な顔をしており
トモキより少し歳上のような容姿をしている
声や格好からして男、というか男の子だ
男の子?
頭に何か付いてる…
薄暗くて良く分からないけどアレは……
ミミ?
動物のミミみたいなのが生えているようなぁ……
犬とか猫みたいなミミ……
んっ?
ミミぃいいい~!!!
「ミっ…ミぃ…耳?みみ?ミミぃい??」
「何ブツブツ言ってンだオマエ…んっ?血か?」
「へ?ち…??」
座り込んだ時に膝を擦りむいたのか血が滲んでた
「血が出てる…、オマエ名前は?俺はヒナタだ」
「ヒ…ナタ?ボクはトモキ…です」
「トモキ、ちょっとココ座れ」
何処から出してきたのか椅子に座らされるトモキ
“ヒナタ”と名のる少年はトモキの前にしゃがむと血が出ている部分を
―――ペロッ!
紅い舌を出し
トモキの膝をペロペロとねぶる
「えっ!…ゃ…っちょ…///」
(何してるのコノ人!!!!あっ…人じゃないんだっけιι)
「動くなよ!消毒してるだけだっ、ほら次はコッチの足」
「んっ…ゃダ…ぁ…」
(何か変だよ…膝が熱い…ケガしたから?)
「なに変な声出してんだよ、もしかして感じたか?クスッ」
「かっかか、感じなんか…」
(動揺しすぎ!落ち着けボク…。相手はオバケ…と言うか魔物ポィ奴だぞ多分、変な耳生えているし!)
「そうか…。なら、念入りに消毒しないとな♪ニヤリッ」
「Σェエ!ちょっ…ぁ…ャ…ゃめて…///」
傷口に染みるのと
舐める舌に感じるのとで涙目になるトモキ
顔は上気しうっすらピンク色になりながら
膝を舐めるヒナタの顔をジッと見つめている
ビクッ!ビクッ!
ヒナタの舌の動きと共にトモキの身体が震える
「やっぱ感じるんだろ?エロぃガキだな」
「っっ…ガキってヒナタとそんなに歳変わらないよ!」
(ボクがガキならヒナタもガキだよ!!)
「はぁ?オマエ何歳だよ?」
「…11歳」
「じゅういち…って11歳!?見えねぇ、もうちょい下だと思った」
「失礼な!じゃあヒナタは?」
「俺?俺は12だけど」
「ふ~ん…」
(歳あったんだ…まぁ見た目的年齢ってこと?)
「何だよ反応薄いな、コッチはしっかり反応してるみたいだけど?クスクスッ♪」
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