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ヒナタはトモキの頭をヨシヨシしてやる
「まぁ~なんだ、噂のオバケは俺だな!呻き声も多分アクビとかイビキが反響して外に聞こえたんだろぉ~」
(俺しょっちゅう来るけどオバケとか妖怪なんて見たことねぇ~し)
「そうだね、いたのがヒナタで良かったヨ♪」
(最初は怖かったけどね……)
「おぉ~そうか、そうか♪俺もトモキで良かったゾvV」
(多分他のガキンチョなら追い回して泣かす!!)
二人、ニコニコ微笑み合う
説明していませんでしたが
今、二人の体制は
トモキ
ヒナタ
イス
の状態です
つまりトモキはヒナタの膝の上
小柄なトモキはヒナタの腕の中にスッポリ収まってます
何だかラブラブだなオィっ!
「そろそろ帰るか~カアチャン心配すっぞ!」
「そだね、外暗いね~」
いつの間にか夜になっていた
電気のない旧校舎
でも、月の光で照らされ
暗くはない
「危ねぇし送っていく」
「えっ!いいよ1人で帰れるし」
「いや危ないから、外は危険がイッパイです!」
「女の子じゃないんだから……ιι」
(そんなに心配しなくても……ιι)
「トモキ、オマエは女の子より危ないだぞっ!こんなにカワイイ顔して…駄目だ!危険だ!デンジャラスなんだよっ!!ぜってぇ拐われるっ!100%誘拐されるね!」
(この子ったらよく今まで無事でいられたもんだよ!)
「ぉ…落ち着いてヒナタιι」
「分かったか?オマエがフラフラ外なんか歩いてる日にゃ~ドスっ!ガバッ!ごそっ!キャーー!!ってな事にだなぁ~……ってだいたい俺が全部しちまったじゃねぇ~かっ!!」
(今気付いたよ!!)
「ドスっ!はなかったけどガバッ!とごそっ!とキャーー!!はあったね……」
遠い目のトモキ
「悪りぃ…最初は本当に傷の手当するつもりだったんだが……ιι」
「うん、ありがと!」
「あ?怒ってないのか…?」
「怒ってないよ、ココにいたのがヒナタで良かったって言ったじゃん♪」
ニッコリ笑うトモキ
「………///」
赤くなるヒナタ
「ヒナタ…?」
(止まってる…)
「も、オマ…可愛スギ!」
トモキのお腹辺りに回していた腕の力を強め
顔を肩と首の間に埋める
ボソッと耳元で「帰れるか」と呟けば「うん、送ってくれるんでしょ?」と可愛くトモキが答える
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