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「じゃあ私、また出るから留守番……よろしくね」
「わかった。行ってらっしゃい」
母さんは空になった皿を流しに持っていったあと、そのまま出口のドアノブに手をかけた。
「日付が変わるまでには帰るから」
「うん。わかってる」
ドアが閉められる音を最後に、部屋がシンと静まった。
「なんで……」
『ごめんね大ちゃん』
『ごめんね大輔』
『ごめん……私が推せんしたりするから……』
「なんでみんな謝るんだろうな」
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