夜明け

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「相変わらず早いな」 誰かに話しかけられた。声のする方へ振り向くが、暗くて誰かわからない。 「悪い?」 「いや、悪くはないさ」 誰かはそれだけ言うと、部屋から出て行った。結局誰だったのか考えたが、すぐに諦めた。気分転換に外に出ようと思いベッドから降りる。他のベッドはまだ人の気配があった。 起こす義理もない。起こした所で良いことはない。だからそのまま部屋を出た。
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