優等生過ぎて…

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誰かがそう僕に言った。名前の知らない…男子に。 図書室で読書していたらいわれたんだ。 住む世界が違う。 特別裕福な家庭でもない。僕は普通にしているつもりだ。 しかしその普通が彼らにとっては普通には見えないのかもしれない。 両親は勉強に煩くはないし勉強だって自分から進んでしている。物心ついた頃から僕は勉強する事が楽しくなっていた。 難しく時にはつまずく事はあるけど知らない事を知った時……勉強して良かったと心から思うんだ。 自分が知らない様々な事を…知るのは楽しい。 「僕は…変わっているのだろうか。それとも好奇心が人一倍強いのだろうか…」 ぼそっと溜め息混じりで呟いた時、僕は背後から声を掛けられた。 「真山」 「?君は…穂純君」 クラスメイトの穂純君が声をかけてきて僕は驚いた。 穂純君とはあまり会話した事がないからどんな人物かわからない。 だけどわかるのは授業をさぼりまくる常習犯という事だけだ。 僕とは正反対の人物が僕になんの用なのだろう…
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