プロローグ

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――…どうして、2つに別れてうまれたのだろう。           *     「オイっ、早くしないと遅刻するぞ!」 「わかってるっつーの!!」   食べかけのパンを口に放り込んで、急いでカバンを持つ。 もちろん身だしなみのチェックも欠かさない。   「いってきまーす!!」   いつもと変わらぬ朝の風景。 私はこのままでも平気なはずだった。   「またお前のせいで遅刻だよ…」   大学についたとたんに深い深いため息をはく。 彼は水橋 蒼。私の兄妹だ。 …といっても、   双子なんだけど。
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