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そこから付き合っているのにも関わらず、今も片思いのままだ。
それでも良いと思えるようになった。
昔は照れ臭くて一緒にいるのが嫌だった。親戚とか友達に会うんじゃないかとひやひやしていた。
恥ずかしい訳じゃない。
たた、誰にも邪魔されたくなかったから、だからきっとあの時は真剣にあいつを見ていなかった。
「ほら。
行くよ。」
こんな気持ちでいるのも悪くないと心の角で思っていた。
「あぁ。
行くか。」
「うん。」
その笑顔が見たくてどうしようもなくそんな笑顔が好きで。
いつかのあバカになりそうだった。
なんだかんだと言ってお昼前まで来てしまった。
だが、女と言うものは買い物が多すぎる。俺の腕には、両腕合わせて六袋もある。
真面目に重い。
こんなのはよくあるからなれたが、今日は自分で買った物を持っている。しかも大事そうに。
すると、のあはくるりと振り返り
「ケーキ買いましょうよ」
いきなり何を言い出すか。
もちろんのあが欲しいのは、誕生日用のケーキだろ。
あれを全て食べてしまうんだから驚きだ。
あんな物食べたら気持ち悪くなるに決まってる。
そして有名なケーキ屋さんにたどり着いた。
目を輝やせながらケーキと睨んでいる。
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